「手の指は緩んで、少し太くなってきたのですが、指が節くれだってきました。」

「指が緩んだのに、指の関節が節くれだってきたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。指先の第1関節は、内側に曲がってしまい、まっすぐ伸びないのです。」

「指が緩んで太くなったのに、節くれだってしまったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。それだけではなく、手のひらの肉が厚くなってきました。」

「それでは、肝機能が上がって筋肉が緩んできたということに間違いありませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。あまりに不思議なので、ウェブを検索しまわりました。」

「何か、参考になるようなサイトが見つかったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。鎖鎌のサイトに、『手の肉が厚くして節くれだった指の剣術家は、本当に少なくなりましたね』という記述がありました。」

「それでは、手のひらの肉が厚くて、節くれだっているのは、剣術家の特徴なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。日本刀は、左手の小指で持って、他の指は添えるだけなのですが、その持ち方が、左手の小指の第1関節を変形させ、経絡の連動性により他の指に波及するのだと推定しています。」

「渡辺さんの場合、剣術の練習はしていませんよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕の節くれだった手は、親子の経絡の連動性によるものです。」

「治療を始めたころは、指は細くて、手のひらは薄く、節くれだってはいなかったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。幼児期の肺炎のため肝機能低下がひどかったので、指や手の筋肉が固まってしまっていたのです。」

「それで、肝機能が上がるようになったので、指が元来あるべき状態になったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それほど肝機能が低下したのに、死ななかったのは不思議ですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。普通であれば、肝機能低下による脳の萎縮がひどいので、死んでいるはずです。」

「それでは、なぜ、死ななかったのですか」と町会長。

「その問題をずっと考えていたのですが、目が陽になって、棒術系仮説を思いつきました。」

「『棒術系仮説』と言いますと?」と町会長。

2021/6/22

<水道後記22>
水道修理部品のコレクションも増え、門の近くの元栓から水道管がどう走っているのか、おおよその見当はついたのだが、暖かくなると庭の草むしりに追われたり、猫がこけ庭をあらそうとするのでその対策に追われたり、イエスズメやイノシシの対策に追われたりしたため、水道の工事に入ったのは、9月になってからだった。<続く>

2024/6/7